相談相手がいない。相談先が分からない――。外国人技能実習生と会うと、彼ら彼女らが相談相手を持たない状況がみえてくる。技能実習生は、日本の産業を支えながらも、日本社会で外部との十分なつながりを持たず、孤立している人が存在するのだ。技能実習生はなぜそうした状況に置かれてしまうのか。今回は、技能実習生をめぐる「孤立」について考えたい。 ◆SNSで助けを求める声「妻がこまっています。心配です。助けてください」 2016年の夏のある夜。パソコンを開いて仕事をしていた私は、ベトナムからSNS経由でこのメッセージを受け取った。 いったいなんのことだろうと思い、メッセージを読み進めるうちに、これが岐阜県の縫製工場で技能実習生として働くベトナム人女性ニュンさんの夫ドゥックさんからのメッセージだということが分かった。 ニュンさんと私が知り合いだということ、そして私が日本にいることから、ドゥックさんはわざわざベ
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