教員採用をめぐる汚職事件を受け、県教委は得点の改ざんによる不正合格者の採用取り消しと、あおりで不合格となった受験者を救済するため、元義務教育課参事、江藤勝由被告(52)=収賄罪で起訴=のパソコンから消去されたデータの復元・解析を進めている。消されたデータは分解されてハードディスクの各所に残る性質があり、五日までに細分化した約四万三千データを取り出した。今後は必要なものを拾い集めて解析する作業に入る。 県教委の教育行政改革プロジェクトチーム(PT)は七月二十九日、県警が押収した江藤被告らの業務用パソコンから、さまざまなデータが入ったハードディスクを丸ごとコピーした。 ハードディスクには通常、削除したデータが残る。PTによると「削除」とは「パソコン内部でこのデータはもう使わない」というサインを出しただけのことだという。「ならばもう一度『使う』と命令すればいい」と説明する。 ただ「使