今日という日はどこもかしこも姦しく、ちょっとした冗句を言うにも右顧左眄、軽々しく軽口を叩いてはいけぬような雰囲気が漂っており、あっ、そもそも軽々しいから軽口、ていうんだけどね、それは兎も角、軽口のひとつも叩けぬような空気に息を窒しかけ、半笑いで部屋の中でくるくる回っていたりしておったのだが、折角の日曜日に、かような呪われたような言動をしておってはご先祖さまに申し訳が立たぬわいっ、と、戦争中、南の島に漂着して原住民に「腹が減った」という意味のジェスチャーをしたら国王に祭り上げられたという顔も知らぬ曽祖父のことを思い出すなどし、同時にそれを語った半ば幽明の境を越えかけているような曾祖母のことも思いだし、アイヤ、と気合いを入れると、人間としての尊厳を回復すべく茶店に茶を飲みに行ったら3時の休憩時であって、ものすごくだるそうな給仕に、「注文は」と訊かれ、爽健美茶をオーダーするなどしたら、「コンビニ