カフェや個人宅にメッセージを添えたお気に入りの本を持ち寄る本棚のような私設図書館「まちライブラリー」が注目されている。読んだ人はカードに感想を書き込み、見知らぬ人同士が交流できるのが魅力だ。自分の興味とは異なる本を知るきっかけにもなり、平成23年に大阪で始まった取り組みは全国約300カ所に拡大。16日から大阪で大規模な交流イベントも開かれる。 まちライブラリーは、カフェやオフィス、個人宅、寺、病院など、街の一角に設置された私設図書館。市民が寄贈した本の貸借を通して人と人の出会いを促すのが目的だ。本には寄贈者のメッセージがつけられており、読んだ人が感想を書き込む欄もある。 森記念財団(東京)でまちづくりや教育事業に携わる礒井(いそい)純充(よしみつ)・大阪府立大客員研究員(58)が提唱。平成23年に大阪市中央区のビルの一室で始まった。礒井さんが代表理事を務める一般社団法人「まちライブラリー」