(ソフトバンクモバイル:女川総合体育館避難所の暫定基地局) 今回の東日本における震災で被災地のスマートフォンユーザーから「電話は繋がらなかったが、Skypeやviberは使えた」という声が多く聞かれました。 過去、阪神大震災においても被災直後でもプロバイダーが提供するIP電話は発着信が出来たという話も聞いた事があります。 同じネットワークを使いながらどうしてこのような違いが現れるのでしょうか? 輻輳が起きるメカニズム 固定電話や携帯電話の音声通話は「回線交換方式」という通信手段が使われています。これは使用するネットワーク内において、各音声通信に対して一定の帯域を割り当てるという物です。 音声品質に優れ安定性が高いというメリットがありますが、データ量に関わらず一定の帯域を使用するというデメリットがあります。 そこで通信キャリアは音声通信用の交換機のキャパシティを契約ユーザーの20~30%程度