●福永祐一ジョッキーの最近のＧ１勝ち、コントレイル、ワグネリアン、インディチャンプ、ミスターメロディは全部、祖母か３代母がインリアリティ系という共通点があり、いっくん誕生後の父・福永洋一の名騎乗ハードバージも３代母が同系統のマンノウォー系だった。 という血統の小噺を日刊スポーツに書いたんだけど、そのハードバージの３代母の名前がコロナであることは伏せておいた。本当はスターロッチ系と呼ぶより、コロナ系と呼ぶほうが適切。 ●藤井七段の棋聖戦が話題だったので、AbemaＴＶで初めて将棋中継を観た。一手ごとにＡＩが形勢判断して勝利確率を出すのは面白いね。今頃そんなところに食いつくのか！と将棋ファンに笑われそう。そのシステムの存在は知っていたが、ＡＩが盤面のどのマスを重視しているかもわかって視点が変わる。 プロ野球中継など他のスポーツでも出来るはずで、「さあ、無死から一塁にランナーが出ました、この回の

ツイートしようかと思ったけど、こっちにアップしておく。 ●「サンデースポーツ」のおかげでイシノヒカルが注目されている。水を差すような補足で申し訳ないが、この前年にヒカルイマイが皐月賞とダービーの２冠を勝利。寺山修司がそれを「牛と一緒に育てられた無名血統の馬」の物語として書き、翌年の沢木耕太郎のイシノヒカルはその型をなぞったような文だった。 おそらくダービーでの結実をめざしたと思われるが、目論見はうまくいかず、イシノヒカルはダービー敗退。秋以降に大成した時、沢木耕太郎はちっとも追いかけていなかった。 ＜追記＞沢木さんを下げようと思って書いたわけではない。私ごときが言うまでもなく沢木耕太郎は一流のノンフィクション・ライターだ。しかし、このイシノヒカルの物語は、著名な書き手である寺山修司のヒカルイマイの模倣をしようとして（させられて？）アテが外れ、失敗した作品にしか思えない。 たいして三流血統で

●だいぶ前に小泉純一郎と安倍晋三の話をブログに書きかけて、アップしなかったことを思い出し、引っ張り出してみた。2007年の原稿。何月かはわからない。 読むと政治ネタはおまけで、それなりに面白い箇所もあるから、13年の雌伏を経てアップしてみる。間について。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ・ダルビッシュ有には「場を支配する力」がある。この能力はアスリートにとって大切なもので、私がこの力の存在をもっとも感じたのはアントニオ猪木だ。大竹しのぶの舞台を見たときも同じことを思った。 ・場を支配する力は、間（マ）を支配する力でもある。 野球やプロレスの人気が下火なのは、どちらも間を楽しむスポーツだからだと思う。この場合の間とは、時間的な間だけでなく、物語の行間、余白も含む。 行間のあるものは、見る者や読む者が補完することで初めて完成する。今の世の中、行間のある文化はすべて元気がなく、行間を省いたものば

●アベノマスクが届いた。もうずっと使い回しだったので、２枚でも十分ありがたい。←政治的な発言ではない。 ●昨日は高木姉妹のインスタライブを待機して視聴。広瀬姉妹も、上白石姉妹も見たから、どうやら自分は姉妹の仲良し映像が好きなようだ。 ただし、スマホで視聴する自宅中継のインスタライブは、従来のメディア以上に妄想ストーカーを生み出しやすいのではないかという説を唱えてみる。 ●青葉賞はやはりヨーロピアンのノヴェリスト産駒が来た。タイムは速い。誤解されているが、タイムが速いか遅いかと、欧州血統向きの馬場かどうかは別の話だ。ヨーロピアンは長い芝を速いタイムで走れる。これは軽くて短い芝を速いタイムで走るのとは別の能力だ。 ●今日のスイートピーＳ。デゼルは母がフランスの二冠牝馬に父ディープインパクトという超良血で、新馬も出遅れて直線一気。派手な勝ち方だったが、また同じ形になったら危なっかしいのでは。 ●

もう25年くらい前、ウイルスを題材にしたＲＰＧ（コンピューターゲーム）の企画書を書いたことがある。ちょうど映画「アウトブレイク」の頃で、当時は某社の企画アドバイザーみたいなことを頼まれていた。 中身は「ドラクエ」のモンスターをウイルスに変えた程度のアイデアで、水に弱いウイルス、火に弱いウイルスなど、それぞれ属性を決めて、効きやすい武器や呪文がある。ＨＰを奪うウイルスもあれば、ＭＰを奪うウイルスもある。 舞台は近未来、都市ごとにウイルス（モンスター）の種類が違う。で、その都市のウイルスを倒すとワクチンが手に入り、それを繰り返して７つの大陸のワクチンを手に入れると、最高の万能薬を合成できるようになり、これで姫を救い出せばプレイヤーの勝利。 ……というストーリーなんだけど、じつはそこからもうひとつの裏ステージへ入れる。同じ舞台設定で、今度はプレイヤーがウイルスの側を持ち、人類を滅ぼす側に回るとい

今日はもう３つもツイートしたので、こっちに貼っておこう。 エアグルーヴ一族の３歳牝馬の東京重賞成績は以下の通り。00年以降。斤量の右が「人気」、その右が「着順」。全部人気馬で【０００８】。 これだけを理由に消せるわけではないし、エアグルーヴとダイナカールはオークス馬だけど、こういう血統知識がぼんやり頭にあれば、スカイグルーヴやレッドルレーヴを本命にはしないでおこうという意識は働く。 まあ、スカイグルーヴの敗因を馬体減で済ませるような人には関係ないデータか。わしはホウオウピースフルから買って、３連複の万馬券とったでー。

●芝1600から芝3200ｍのＪＲＡ重賞のうち、過去10年でサンデーサイレンス系が３勝以下のレースは３つしかない。 福島の福島牝馬Ｓ、札幌のクイーンＳ、中山の中山牝馬Ｓ。どれも小回り1800ｍの牝馬限定戦という共通点がある。（同じコース距離で施行９回以上の重賞が集計対象）。これだけ幅広くとって、たった３つ。それがみんな同じ条件。 つまり、それだけ小回りコースの芝1800の牝馬重賞は特殊で、サンデー系の扱いに気をつけないといけない。今年の福島牝馬Ｓもサンデー系が11頭いるが、はたして。 今のところサンデー系ならディープインパクト産駒の◎ダノングレース、非サンデー系ならハービンジャー産駒の▲フィリアプーラを買いたい。どっちも人気ないから、あとは人気どころも加えて３連複ＢＯＸにしよう。斎藤新くんはうまいと思う。 ●「イントレランス」という1916年の名作サイレント映画がある。意味は「不寛容」。昔

●テレワークや在宅勤務のコツは「私服をスーツに着替えるなど、プライベートと分けてメリハリをつけること」という説に異論を唱えてみたコラム。在宅ワーク歴25年のダメ人間がたどり着いた仕事のルールとは？ おひとり達人の道。 テレワークのフェイズ１とフェイズ２の違い。「１時間おきのストレッチは、やがて１時間おきのツイッターに変わる」ニュースクランチ。 ●「介護幸福論」も久しぶりに告知しよう。 １章は認知症の父を施設に入れるまで。 ２章は母の病気について。 そして３章が始まりました。父が脳出血で倒れ、母は深刻な転移が判明。死について考える章。 ●土曜の競馬。阪神９Ｒに危なっかしい人気馬がいる、ような気がする。２は先行してダラっと粘るタイプだから、外回りが向くとは思えない（道悪なら別）。10はすんなり逃げたときに好走する馬だけど、ここは逃げ馬が多い。 ならば、もっと鋭い末脚を使える馬を狙いたい。◎ステ

●関根潤三さんの思い出１。ヤクルトの監督時代、スーパールーキー長島一茂を代打に送る際、その試合の解説に来ていた父・長嶋茂雄のブースに向かって目配せをし、観客が立ち上がって長嶋パパに拍手。ミスター思わず「困りますねえ、みなさん野球に集中していただかないと」 のんびりしてて楽しかったな、あの頃は。合掌。 ●関根潤三さんの思い出２。解説者としてゲストに呼ばれ、ヤクルト監督当時の外国人選手について聞かれたとき「ハーパー？　ありゃひどかったね。名前が良くないもん。安い酒みたいな名前で」と小粋に答え、アナウンサーが慌ててフォローしたこと。 テリー・ハーパーは打球をキックして長打にした伝説の守備（ハーローとごっちゃになっている恐れあり）と、たった10試合で帰国したポンコツで知られる「関根ヤクルト背番号16の呪い」の発祥者。 この次の継承者が、初登板でサヨナラ暴投のアイケルバーガー。関根さん「あれもひどか

●マーチＳ。◎スワーヴアラミスの軸は堅そうだが、タイムフライヤーは中山のダートだと危なっかしいと思う。ワイルドカードも中山の内枠で喜んで買う馬ではないし、相手はアシャカトブ、ナムラアラシ、コマビショウ、ローズプリンスダムでどうか。 ●私は志村けんさんと誕生日が同じで、12歳下だから干支も同じなんだけど（なんの関係もない）、どんなお悔やみ方をすればいいのかわからない。 昨日のファミリーヒストリーは録画して見たが、芸名の「けん」がお父さんの名前からとったことと、ひとみ婆さんのルーツは初めて知った。悲しい。

●土曜の競馬。ドバイの影響もあるのか、中山は特に低調なメンバー、あてにできないジョッキーが並ぶ。中山10Ｒのダディーズマインドと、中山11Ｒのシュウジでも買ってみるか。 千葉Ｓは変な荒れ方をしそうな気もするので、３連系の軸という意味で。館山特別は馬連で相手を絞って１と11に。 ●咳やクシャミをしたときにコロナと誤解されないように、「喘息です」「花粉症です」と記されたバッジが重宝されているという。だったら、普段から白い目で見られがちな生涯独身オヤジのために「コミュ障です」や「賭博依存症です」のバッジも用意して欲しい。 ●よくタレントの発言を文字に起こしただけのネット記事が「ゴミ」と批判されるのに、どうして海外メディアのニュースを翻訳して紹介するだけのジャーナリストやテレビは「アホ」と批判されないのか。 ●新型コロナウイルス感染の心配がされた大相撲の千代丸。 陰性が判明して一言「あわクッター」

●バドミントンの全英オープンは、茜ちゃんとおっくーが負けてしまい、ダブルスの日本決戦もなかなか始まらないので、フィリーズレビューの検討を。 ３歳牝馬の重賞やオープン特別のレース映像をあらためて（初めて？）見たけど、レベルの偏りが激しい。阪神ＪＦとファンタジーＳが突出して高い一方、あとは屁みたいなオープンや500万特別が結構ある。ファンタジーＳは５着から７着まで次走か次々走で勝ち上がっているから、３着や４着も価値は高いだろう。 ならば阪神開幕週の前残り馬場を逃げ切ったカリオストロより、ヤマカツマーメイドを軸に据えるのが正解のように思う。って、たいした話じゃないな。相手には中内田厩舎のディープインパクト産駒を拾う……のも、これこそレベルの低いレースを勝ってきた組かも。 ●音楽ネタ。Official髭男dismを初めて聴いたときの感想は「きたー、ついに無菌世代を象徴する音楽がきたー！」だった。

●発売されたばかりの「サラブレ」に、福永祐一ジョッキーと王様の対談が掲載されています。前篇と後編に分かれるので、何が前編かは把握してないけど、たぶん今月号はコントレイルや過去の皐月賞の話が中心。 よくある騎手インタビューよりは突っ込んだ質問をしているつもりですが、さて。 ●土曜の重賞。中山牝馬Ｓは◎エスポワールの予定だったが、雨が降ると聞き、もっと攻めて穴を狙うべきかと迷う。▲ゴージャスランチとか。 ファルコンＳはエグレムニが例のキズナ産駒の穴パターンに当てはまるが、当てはまりすぎて狙う人が多そうなので、そんなにうまくいくのか。▲マイネルグリットが届けば、でっかい配当になる。 ●もうひとつ告知。社会からはぐれてしまった生涯独身の「おじぼっち」が、孤独上等を吠えながら「おひとり達人」をめざす。ニュースクランチで不定期の連載が始まりました。 しかし、あらためて読み直すと、今後どんな方向へ行く連

●世界スプリント選手権、ミホ・タカーギが総合優勝しました！ ２日目は500ｍがナオ・コデイラに次ぐ２位、1000ｍはまた１位という完勝。これで世界スプリント（短距離選手向け）と、世界オールラウンド（中長距離選手向け）の両方を制した、史上数人しかいないレジェンドの仲間入り。小平奈緒さんも総合２位。 男子も新濱立也が総合優勝！　こっちはロシアの第一人者が体調不良で棄権した運もあったけど、これも称賛されるべき結果。確か男子は黒岩彰さん以来、30数年ぶりの日本人優勝だったと思う。 オールラウンド選手権は今日から始まり、初日を終えて佐藤綾乃７位、高木菜那８位。こっちはたぶんニュースにならない。 ●日曜の競馬。水仙賞の◎ミッキーハッスルが人気ないので、つい書いておきたくなった。根拠はダノンバラード産駒が好きだから。 ●さっき知ったんだけど、サウジカップって今日だったのか！　なんだ、サウジアカップとサウ

●先日、高木美帆さまのスタミナが云々という懸念を書いたが、方向違いの心配だった。世界スプリント選手権、初日は500ｍも1000ｍもトップ！　専門外のはずの500ｍで小平奈緒さんを負かし、1000ｍはトラックレコードの１着。スプリンターとしてこんなに速いなら、スタミナなんかいらない(笑)。 競馬にたとえると、ダイワスカーレットが秋の天皇賞は負けたけどスプリンターズＳを勝っちゃいましたみたいな話。いや、まだ初日だから２日目の結果を待たないと、勝ちとは言えないけど。 ●土曜の競馬。中山のサンシャインＳは逃げ馬が見当たらない。意表をついて逃げそうな騎手はいないかと、カイザーヴェッターの丸山を気にしつつ、もっと何するかわからないのは南関東の名手・森が乗るステイパーシスト。オグリキャップ一族。近走は不振に見えるが、二走前は少差の競馬をしているから終わってはいない。サンアップルトンと絡めて。 富里特別は

池袋東武の北海道展と、西武の逸品展をはしごしながら、平日の昼間からうまいものを食べ歩きしている、終わったおっさんは私です。とみ田のつけ麺とか、スペイン食堂石井のパエリアとマッシュルーム鉄板焼とか、初めて食べた。後者は孤独のグルメにも出たやつ。 そして週の後半は、卓球の全日本選手権取材のため大阪へ。なので土日の競馬見解はありません。代わりにツイッターに書いたネタを補足説明。 ●キズナ産駒は、母系にゴーンウエストを持つと勝ち上がり率が高い。 阪神ＪＦ２着のマルターズディオサ（母父グランドスラム）、千両賞１着シャンドフルール（母父ゴーンウエスト）が代表馬。ストームキャットとゴーンウエストがニックスなので、キズナの母父ストームキャットがこの結果をもたらしていると思われる。 同じように、母父ストームキャットのロードカナロアも、母系にゴーンウエストを持つ産駒の勝ち上がり率が高い。 アオイツヤヒメ（母母

●ドコモユーザーなものでamazon primeが１年間タダで利用できることになり、ついでにfire stickをブラックフライデーで購入し、ＴＶに挿してみた。便利だな、これ。受像機が同じになったら、もうテレビとネットはどこで区分するのか。 ●某番組内で「オッケーグーグル」を連呼したら、各家庭でアレクサが誤作動を起こしたという現象を聞いて、これは電波ジャックのようなテロに使われてしまうのではないか、将来的に「オッケーグーグル」とか「おい、シリ」は放送禁止用語になるのではないかと、コントを思い描いた。 ●女子卓球の東京五輪争いが、こんなにも大きなニュースになるとは予想していなかった。 この３年間で平野美宇の試合映像を見た総時間選手権があれば世界でベストテンに入る自信はあるが、あのあふれる涙を見て言えることは何もない。前を向いて欲しい。「卓球をやめなくて良かったと思いたい」の言葉に救われた。

ブログを以前から読んでいる人なら、私がＫＡＲＡの熱烈なファンだったことは知っているだろう。日本で活動をしなくなって以降も、ハラちゃんの近況はずっとＳＮＳや韓国のネットＴＶで追っていた。東日本の大震災のときも１億ウォン、日本に寄付してくれた。 ジャパンＣも、伊藤美誠の準優勝も、ヤクルトのファン感謝デーも、全部吹っ飛んだ。悲しい。

今日は出かけていたので競馬を見ていないが、結果をチェックしたら東京はアホみたいに時計が速くてディープインパクト産駒ばかり来てるし、外国人ジョッキーばかり勝ってるし……と思ったら、福島芝1200は最終レースも８レースも、派手な差し決着になっている。日曜の狙いは福島の差し馬だろう。 しかも日曜の最終も芝1200が組まれていて、８枠の先行馬ファンタジステラが１番人気。こりゃ面白そうだ。◎キャスパリーグ、▲シンデレラメイクでどうか。５と６と16も入れてＢＯＸにしよう。 卓球オーストリアオープンは平野美宇の残念な試合に落胆。早田ひなに０－４。連戦の疲れと、あとは同僚相手で気力が戦闘モードにならなかったんだと思う。でも、石川佳純も２回戦で中国選手に敗れたため、五輪ポイントは変わらず。伊藤美誠ひとりが突き抜けていく。 今週は「最初の晩餐」「長いお別れ」「洗骨」と、親の死を扱った日本映画を３本鑑賞。家族と

ＲＷＣ2019。決勝トーナメント１回戦の南アフリカ・スプリングボクス戦が行われる10月20日は、平尾誠二の命日だと聞いて涙腺トラブル。水回りが危ない。 平尾さんが亡くなられた後、雑誌に書いたコラムを再掲します。目新しい話はないけど、今回のワールドカップでラグビーに目覚めた人にもわかる内容。アスリートの言葉を紹介するコーナーだ。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 1995年、南アフリカ共和国で開催された第３回ラグビー・ワールドカップを、現地まで観戦に行った。自分と同世代で、引退が近いであろう当時32歳の平尾誠二、日本代表最後の晴れ姿を目に焼き付けるためだった。 しかし、現実は残酷だった。日本は３戦全敗。ニュージーランド戦の17対145という屈辱的なスコアは「ブルームフォンテーンの惨劇」と呼ばれ、その後のラグビー人気が下降する分水嶺になったとも言われる。 それでも私自身は楽しかった。平尾の代表キャリア