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この文章は、9月9日に発売されたCD-BOX に掲載されてますが、穂口雄右先生が、ファンの為にHPに掲載する了解を取ってくださいました。とても感動する内容です。 是非とも CD-BOX を買って、実際に印刷された文章もご覧下さい。 きっと貴方もキャンディーズ・ファンで良かったと感じる事でしょう。 1998.9.9 戻る
第4回 「キャンディーズとの別れ」 「春一番」はチャートを駆け上がり、この時までのキャンディーズ としては自己ベストの3位になったのです。しかしこのとき私は、 少し心配をしました。「春一番」は個性が強い作品です。そこでも し、スタッフがこの作品を追い掛けたら・・・・。という不安です。 不安は現実になり、次の作品で私は不本意な制作をよぎなくされ、 暫く、キャンディーズから遠ざかることになります。 告白すれば「夏が来た」はキャンディーズの為の作品ではありませ ん。タイトルも違っていました。渡辺プロダクションは2ひき目の ドジョウを狙いましたが、ドジョウはいませんでした。 そして私は、急速に興味を失っていったのです。キャンディーズに ではなく、キャンディーズのプロジェクトにです。 それから、1年が過ぎて、「暑中お見舞い申し上げます」の時も、最 初の依頼は私のところにあり
第3回 「春一番」 「春一番」。私にとって最も印象的な作品です。私はこの作品で作 詞、作曲、編曲の3役を担当し、しかもキーボードも弾いています。 そしてこの作品の良さは、何よりも歌詞にあると考えています。歌 曲の場合の普遍性は、大きく歌詞に依存しますから、私の歌詞が最 終的に採用されたことに、ここでも感謝しないわけにはいきません。 それというのも春一番の歌詞は、当初は私の担当ではなかったので す。私は春一番のメロディーには、ある特定の印象をもった歌詞が 必要だと感じていたので、メロディーを作る時に仮の歌詞を五線紙 に、しかも全部ひらがなで書いておきました。参考にして歌詞を考 えてもらうためにです。 ところが、暫くして松崎から、私に歌詞を書いて欲しいという電話 がきました。五線紙には一番しか書いていなかったので、それから が大変。歌詞は、作曲より編曲より難しい! 私
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