漫画 | 17:28 | 『3月のライオン』というすばらしい物語を読んでぼくが考えたことを、ネタバレはなるべく避けて語る。3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2010/04/09メディア: コミック購入: 9人 クリック: 400回この商品を含むブログ (115件) を見る『3月のライオン』は将棋の世界を舞台にした話だが、ところで詰め将棋というものがある。詰め将棋は答えがあることが分かっている。確実にあるその答えに向かって進むだけだ。しかし、当たり前だが実際の対局では「答え」があるかどうかは分からない。この差はとても大きい。4巻で零は島田八段の気付かなかった「答え」を発見する。これは将棋の実力という意味でなく零の成長だ。全てを失った零が、自ら一つの答えを探し出した瞬間だ。答えのあるかどうかわからないものの中で答えを探そうとする。こ