交通安全協会の会費やNHK受信料や国民年金に疑問を抱いて払わないという人が、共同募金の金を子供に持たせることに無頓着なのは、どうしてだろう。 「日の丸」「君が代」の押しつけに絶対反対の親が、募金の押しつけには疑問を抱かないのは、どうしてだろう。 これは「事実上の押し売り」、いや押し売りと言い切ってもよいだろうに。 交通安全協会の会費やNHK受信料や国民年金より安ければ、たかが数十円の端金(はしたがね)なら、すべては許されるのだろうか。 “戦争の旗印”でなく慈善事業の押しつけなら、愛と平和のためなら、すべては許されるのだろうか。 答えは否、である。 通りすがりの人々すべてに赤い羽根を配布していき、受け取った人から「最低でも20円以上」の募金を強制的に徴収する、そんな共同募金が果たしてあるだろうか。 いや、そんなものは存在しない。公共の場所では、共同募金に募金するよう請願することはあっても、押