さて“私の戦記”等と大仰な見出しなどを付けてはおりますが何のことはありません。私が監督をさせていただいた“PERFECT BLUE”と言うアニメーション作品の制作過程よもやま話であります。 こんな裏話だの苦労話だのは業界の人間同士の酒飲み話で終わらせておく物ですが、自分のホームページならこんなことを書くのも良いかと思って暇暇に書いていこうかと思ってます。 但し、あくまでこれは私の素晴らしいうろ覚えと、アンモナイトの様にねじれた主観による物なのでお忘れおきなく。 では、どうぞ。 ■発端 前触れもなく届けられた一通の角形封筒。中にはオリジナルビデオ「PERFECT BLUE」企画提案書とそのシナリオ第3稿。中をめくると、アイドル、サイコホラー、メディアミックス展開など、近頃じゃめっきり信用できない文字が踊る。 ストーリーはといえば、「清純派アイドルがイメージチェンジを図るが、その転身を許せ