ブックマーク / www.d1.dion.ne.jp/~j_kihira (1)

  • 雪の進軍

    一、 雪の進軍氷を踏んで どれが河やら道さえ知れず 馬は斃(たお)れる捨ててもおけず ここは何処(いずく)ぞ皆敵の国 ままよ大胆一服やれば 頼み少なや煙草が二 二、 焼かぬ乾魚(ひもの)に半煮(はんに)え飯に なまじ生命(いのち)のあるそのうちは こらえ切れない寒さの焚火 煙(けむ)いはずだよ生木が燻(いぶ)る 渋い顔して功名噺(ばなし) 「すい」というのは梅干一つ 三、 着の身着のまま気楽な臥所(ふしど) 背嚢枕に外套かぶりゃ 背(せな)の温(ぬく)みで雪解けかかる 夜具の黍殻(きびがら)しっぽり濡れて 結びかねたる露営の夢を 月は冷たく顔覗き込む 四、 命捧げて出てきた身ゆえ 死ぬる覚悟で吶喊(とっかん)すれど 武運拙(つたな)く討死にせねば 義理にからめた恤兵真綿(じゅっぺいまわた) そろりそろりと頚(くび)締めかかる どうせ生かして還さぬ積り* *……日中事変時、悲観的な歌詞は士

    toronei
    toronei 2016/01/13
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