橋下徹前大阪市長がこんなことを書いています。 昨年度の関西国際空港の営業利益が成田を上回ったのを受け、あたかも関空再生を自分が主導し、実現したというような書きぶりです。 具体的には、LCC(格安航空会社)と貨物の拠点空港とする戦略を固めた、LCCのピーチの設立やフェデックスの拠点を関空に持ってきた、さらには医薬品保管の冷蔵倉庫を作ったなどそういった取り組みを自らが主導し、関空の経営が良くなったということを自らの手柄のように言っています。 当時、私は国土交通大臣政務官をしており、この中心にいた人間として事実をお話したいと思います。関空再生は橋下氏の手柄ではありません。 まず、関空再生のためにLCCの誘致を進め、また貨物を重視するという方針は、そもそも2009年の政権交代後、前原国土交通大臣の下に設けられた国土交通省成長戦略会議で有識者を交え、半年以上にわたり議論を重ね国土交通省成長戦略として