【タイ】タイ東北部ムクダハン県の村で、村民12人が狂犬病に感染したイヌを調理して食べたことが判明し、全員がワクチンの接種を受けた。 タイ保健省によると、この村で狂犬病のような症状を示すイヌがみつかり、頭部が19日に当局に送られた。体はいったん埋葬されたが、村人が掘り返し、和え物、煮物などにして食べた。保健省はイヌを食べた全員に20―22日に狂犬病ワクチンを接種。21日になり、イヌの頭部から狂犬病ウイルスが検出された。 タイ国内で年初からこれまでに報告があった狂犬病による死者は8人で、東部チャチュンサオ県が2人、東部ラヨン県、サケーオ県、中部サムットプラカン県、東北部シーサケート県、北部ターク県、南部ソンクラー県が各1人。 狂犬病は狂犬病ウイルスによる感染症で、感染した哺乳類にかまれたり、傷口、目や口の粘膜をなめられたりすることで感染する。発病後の有効な治療法はなく、ほぼ100%死亡する。