エドワード・ゲイン 「サイコ」や「悪魔のいけにえ」のモデルとしてその名を馳せたエド・ゲインは、まさに 「スター級の怪物」である。あまつさえ彼は1990年代に入ってさえ、「羊たちの沈黙」の バッファロー・ビルのモデルとして再復活を果たしている。 「アメリカン・ドリーム」というフレーズが死語になって最早久しい現代でさえ、ゲインはその 「アメリカン・ナイトメア」ぶりを健在としているのだ。 彼はあらゆる意味での「オリジナル」であり、「イド」であり 「サイコそのもの」だ。 エドワード・ゲインの姓は、本人いわく実は「ギーン」と発音するものであるらしい。 しかし彼ほどの立場ともなると「現実」よりも「伝説」的存在のほうが肥大していると言えるから、ここではより広く知られた「エド・ゲイン」で押し通させていただく。 ゲインの母、オーガスタは狂信的なルター派信者だった。 彼女はふしだらな女を憎み、性