新宿二丁目に捨てるゴミなし。 ゲイが男性を選ぶ基準の多様性を表す格言よ。どんな容姿の男性でも、必ず誰かの好みに当てはまるってこと。 確かに、私のような女子力も男子力も低い体たらくなオカマでも、昔は恋人と呼べる男性がいたわ。 もしも私がノンケだったら、今ごろ亡霊のようにまとわり憑いた貞節を打ち払うことに毎日必死だったでしょうね。 そうは言っても、持て余した愛欲のすべてをメンズバーのお兄ちゃんたちにぶつけている今の姿と、あまり変わらないのかも知れないけど。 さて、容姿はもちろんだけど、年齢に関してもゲイ業界には捨てるゴミが存在しないの。 年老いた男性を好む”老け専”のゲイや、棺桶に足を突っ込んだ年齢の男性を好む”桶専”まで、ゲイの好みは幅広いのよ。 でも、ゲイのコミュニティでおじいさんのゲイを見かけることは、さほど多くないのよね。たまに還暦を迎えた方がゲイバーで飲んでる姿を見かけるけど、ゲイの