観測範囲で評価が高かったので便乗して観た。なかなか面白かった。 『ゆるキャン△』は人物の作画、美術、音楽と全体的にクオリティの高いアニメだった。特にロケハンにガチで取り組んだと思われる背景美術は実写と見まごう美しさだった。あとは五感(視覚:山の風景や夜景、聴覚:牧歌的なサウンド、触覚:冬の山の身を切るような寒さ、嗅覚と味覚:言わずもがなキャンプ飯)を刺激する描写がやたら巧くて、キャンプという非日常と言うにはちょっと近く、日常と言うには少し遠い空間に自然と没入させられた。 作品全体を包む不思議な居心地のよさについて。『ゆるキャン』は特定のアクティビティに取り組む形式の作品だが、何がよいかって、克己や連帯を無闇に強要していないところがよいのだ。日常作品というのは得てして、前者はともかく仲間意識や帰属意識はシリアスパートで妙に強調してうっおとしくなることもままあるのだが、この作品はうまくバランス
![ゆるキャン△(アニメ) 感想 暑苦しい連帯や自己実現をオミットした快作](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/314a4de8df4ca6b167fce2c18d8bc599e2cb84c7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog-imgs-68.fc2.com%2Ft%2Fo%2Fp%2Ftoppoi%2Fsaki-cap-umu.gif)