「ボヘミアン・ラプソディ」にアホほど感動したのでレビューを読み漁ったら「時系列が違う」「事実と異なる」など酷評があって、今まで映画は時代背景など知識や教養があればあるほど楽しめるモノだと思ってたけど、むしろなにも知らない方が楽しめる場合もあるんだなと実感した。

日大学長の会見に乱入した女性について面白おかしく語ってる人も多いけど、私は豊田商事メッタ刺し事件直撃世代なので、めちゃくちゃ怖かったです。

昔、ネットに「レッツゴー三匹」と書いてる人がいたので「レツゴー三匹ですよ」と指摘したら「オタクきめえ」みたいな扱いをされたの、いまだに納得いかない。

保毛尾田保毛男の件で、少しでも差別要素があれば叩かれる今の世の中ではお笑いは絶滅してしまう、と嘆く声もあったけど、ただ縄跳びをしたりただウェットスーツを脱がせるだけであれだけおもしろくできるんだからまだまだ希望は捨てちゃいけない、と今回のキングオブコントを見て痛感しました。

「なぜ人を殺してはいけないのか？」についてはさまざまな意見があるけども、私は、倫理的な理由というより、殺人が容認されている世の中では常に自分が殺されるリスクがあり、ストレスが強すぎるからじゃないかと思ってる。

今日は猪瀬さんの件で大いに笑ったんですが、よくよく考えると「誰かの恥ずかしい失敗を見つけて周囲に言いふらし、みんなで笑う」というの、完全にイジメの構造そのものだし、基本的にイジメは楽しいものなんだなと実感してしまってめちゃくちゃ恐ろしい気持ちになった。

生活保護受給担当職員が「保護なめんな」「あえて言おう、カスであると」みたいな文言をプリントしたジャンパーを着て各世帯を回っていた件について熱く持論を展開してる人がたくさんいるけども、私の場合、ネットのノリを実生活に持ち込んで怒られるの、クソダサいなという感想しか出てこない。

鹿児島県知事の「女の子に三角関数を教えて何になる」という発言を「時代錯誤な差別だ」と叩いた口で「だから九州人は」と続ける人を見て、差別に敏感な人間ほど深い差別心を持ってるって話は真実だな、と思った。