速水健朗「ラーメンと愛国」を読んだ 確か2年ぐらい前に速水氏から次の本はラーメンという話をうかがって、それからずっと楽しみにしていた本。 ラーメンと愛国 速水 健朗 講談社現代新書 2011/10/18 なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか? いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。“工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。(書籍紹介文より) ラーメンにまつわる作られた文化史を紐解くという、とても面白い本だった。実は「伝統」なんていうのは、10年や20年という割と短い時間の中で、いつの間にか出来上がって、その存在を誰も疑わなくなるものなんだということを改めて認識した。 そういえば似たような話としては