関西に住んでいない方には、所謂「お笑いの街・大阪」というものに、どういったイメージがあるのだろうか? 「笑いの本場」というイメージだけで、そこの住人は全てお笑いを愛し、わずかな余暇や休日にはみんな寄席や劇場に足を運び、関西ローカルのテレビ番組では、漫才やコント、新喜劇がひっきりなしにやっている。 そして浅草の劇場のように、お笑いの寄席を中心に上方の勢が残る町並みが残り、そこにはテレビには全く無縁だが、漫才一筋の名人が本物の笑いを連日届けている。 現実にそういったイメージを持って、本物の笑いに触れたい、そこで学びたいという目標を立てて、名古屋や四国、九州から東京ではなく、大阪で芸人として修行をするために、毎年多くの若者がよしもとや松竹の養成所の門を叩いています。 しかし「お笑いの街」という側面には、“関西人が二人いれば漫才になる”といった喩えがあるように、日常生活に溢れすぎているお笑いの種が