わたしが痴漢被害のことを、涙ながらに告白すると、男の人たちは「俺も俺も」と、痴女に逆痴漢されたという経験談を、自慢げに話し出す。それを聞いて、わたしは憤りを感じてしまう。一緒にしないで欲しい。そして、わたしがどういう状況でされたのか?をくわしく問い詰めると、たいていは言葉につまって、状況説明ができない。こういう経験から、わたしは男が嘘をついていると、確信してしまう。彼らは、わたしたちの深刻な痴漢被害を、そんな嘘をついてまで軽くふざけたものにしようとしているのだ。卑怯で、腹がたって、涙が出てしまう。もちろん、痴女痴漢が存在しないわけではないと思うが、世間の男たちが思っているよりも圧倒的に少ないだろうし、普通の痴漢は圧倒的に多いはずだ。わたしが中学生の時に電車の中であった痴漢で、こんなことがあった。私立の女子校で電車通学だったわたしは、よく痴漢にあっていたが、この痴漢はひどかった。満員電車で、