先日、面白い本を読んだ。 NPO法人スウィングの理事長が書いた、『まともが揺れる─常識をやめる「スウィング」の実験』(著:木ノ戸昌幸/朝日出版社)という本だ。 京都にあるNPO法人スウィングは、「こうあるべきまともな姿」から大幅にはみ出した「障害者」と、何か新しいことができるかもしれないという思いのもと、理事長の木ノ戸さんが、ありあまる熱意半分とやけくそ半分で設立した福祉施設だ。 毎日15~20名の障害者がやってきて「本当にどうでもいいこと」を朝礼で発言し、眠くなったら昼寝をすることが推奨され、特に理由もないのに休みを取る人には拍手が送られるという。 「ギリギリアウトをセーフに。どうしようもない弱さを強さに。そして、たまらん生きづらさをユーモアに」熱い理想を胸にしたスウィングの活動は、戦隊ヒーローに扮して清掃活動する「ゴミコロリ」、市バスの路線・系統を丸暗記している障害者コンビによるヘンタ