今回の地震、およびそれによって発生した津波の映像は、ここアメリカのテレビでも報道されており、俺たちを震撼させている。多くのアメリカ人は、こうした自然の脅威が日本で猛威をふるっている様を目の当たりにして、大変なショックを受け、そして、こう自問しているんだ。 「このような状況下で、人が、そして国家が生き抜くにはどうすればいいのか?そして、こうした悲劇の中でも、人間ははたして、意志を強く持ち続けることができるのか?」 こうした問いの答えは、今まさに、日本人がその身を持って示しているのだと思う。日本人の人間性、そして、他人や国家に対する自己犠牲の精神こそが、このような大変な災害を乗り越える力となっているように感じるんだ。たとえば、報道で聞いたところ、足首を骨折した状態で瓦礫の下に埋まっていた年配の女性が、やっとのことで救助してもらった際、「ご迷惑をおかけしました」と、逆に謝ったそうじゃないか。