バーに行くと必ず頼むのが「グラスホッパー」。ペパーミントとカカオのリキュール、生クリームをシェイクして作るショートカクテル。味は”まんま”チョコミント。注文するとたいてい珍しがられるので、飲む人はほぼいないのだろう。甘いものが苦手な人にはおすすめできない。 私がグラスホッパーを飲むようになったのは、伊坂幸太郎の小説「グラスホッパー」を読んでから。ただのくだらない韻踏みだ。小説について少し説明すると、主人公は最愛の妻をひき逃げによって失い、その犯人を復習目的で探していたところ、殺し屋同士の闘争に巻き込まれるというストーリー。主人公は命の不安を感じながらも、真実に近付こうともがき続ける。ジャンルで言えば、ミステリーのハードボイルド。 主人公は物語の序盤、犯人を追っている時に、大学時代に教授から言われたバッタについての言葉を思い出す。たくさんの人が密集する、渋谷のスクランブル交差点で。「これだけ
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