日本全国どこへでも、翌日配達で荷物を送れる宅配便。その最大手であるヤマト運輸を事業会社に持つヤマトホールディングスが取り組んでいるのが、物流を「コスト」から「価値を生み出す手段」に進化させる「バリュー・ネットワーキング」構想。その取り組みの最前線となっているのが、東京・大田区にある物流ターミナル「羽田クロノゲート」だ。 宅急便を提供するヤマト運輸は、現在日本全国に約70カ所のターミナル(各地域の営業所から届いた、または全国各地の営業所宛ての荷物の仕分け作業を行う拠点)を持っているが、羽田クロノゲートは、その中でも最新の設備を誇るだけでなく、新たな価値を生み出す様々な機能を有している。日本の物流事業の最新事情を取材した。 徹底的な省人力化とスピードアップ 羽田クロノゲートは2013年秋オープン。羽田空港にほど近い東京・大田区羽田旭町にある。羽田空港だけでなく、東京港、横浜港、高速道路、JRの