実兄の故・夢路いとしさんとのコンビで60年以上にわたって活躍し、上方漫才界の最高峰といわれた喜味こいし(本名・篠原勲=しのはら・いさお)さんが23日午後1時38分、肺がんのため、大阪市内の病院で死去した。83歳。埼玉県出身。通夜は26日午後7時、葬儀・告別式は27日午前11時半、大阪市阿倍野区阿倍野筋4の19の115、大阪市立葬祭場やすらぎ天空館で。喪主は長男の敏明(としあき)氏。 こいしさんは約1年前から、肺がんの治療を受けながら昨年末まで仕事を続けていたが、ここ数日体調を崩していたという。 平成15年、いとしさんが亡くなった時「いと・こい漫才は終わりです」と宣言。西川きよしさんと即席コンビを組んだ以外、漫才をすることはなかった。 両親の旅回り一座の子役をへて、昭和14年に上方漫才の荒川芳丸に入門、「荒川芳博(いとし)・芳坊(こいし)」でデビュー。23年に「いとし・こいし」に改名後、近代