トヨタ自動車は18日、新型の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を12月15日に発売すると発表した。FCVを一般向けに販売するのは世界の自動車メーカーで初めて。価格は723万6千円に抑え、本格的な普及を目指す。 ミライはセダンタイプで4人乗り。水素タンクへの充填時間は約3分で、航続距離は650キロ。政府は約200万円の購入補助金を予定しており、実質価格は520万円程度になる見込み。 生産は愛知県豊田市の元町工場で行う。年間販売台数は約700台になる見通しで、国内は来年末までに約400台を販売する目標だ。 トヨタはこれまでFCVのリース販売を手がけていた。量販FCVについては、発売時期は平成26年度中としていたが、年内に前倒しする。 トヨタの加藤光久副社長は都内で開いた発表会で、「これは車だけの革命ではなく、水素社会へのイノベーション(技術革新)。トヨタにとって、これまで以上のチャレ