今年7月から、バスケットボール日本代表はアルゼンチン人のフリオ・ラマス氏をヘッドコーチに迎えて新たなスタートを切る。同氏は2012年のロンドン五輪でアルゼンチン代表をベスト4に導いた指揮官だ。 一連の交渉にあたってきたのが、日本バスケットボール協会の技術委員長を務める東野智弥だ。2011年に早稲田大の大学院で「男子アルゼンチンバスケットボールの強化・育成に関する研究」という修士論文を書くなど、世界のバスケ事情にも常にアンテナを張ってきた。 そんな彼がアルゼンチン人指揮官を招き入れたのは何故か。現時点では東京五輪の出場権を得られていない日本代表。その強化のために、どんなことを考えているのか。東野の考えるマスタープランを聞いた。 アルゼンチンは国民平均身長が日本と同じくらい。 ――アルゼンチンに興味をもったきっかけは? 「日本のバスケットが強くなれば、メジャーになればいいな、と私はずっと思って