「第4世代携帯(4G)」と呼ばれる毎秒1ギガ(1ギガは10億)ビット超の高速通信が可能な携帯電話サービスの導入などをにらみ、総務省は18日までに、携帯の通信向けに割り当てている電波の周波数帯を、2020年までに4倍に広げると同時に利用効率を上げて通信容量を400倍に増大する方針を固めた。 同省は携帯を使った遠隔医療や自動車の安全運転支援システムなどの利用促進などを目指す「電波新産業創出戦略」を19日に公表する予定で、同方針をこれに盛り込む。新産業の育成で20年に50兆円の市場を創出する計画。15年にも提供される4Gの普及のためにも周波数の再編と利用効率の大幅な向上が不可欠と判断した。 携帯電話などの無線通信やテレビ放送は、事業者ごとに割り当てられた周波数を使ってサービスが提供されている。総務省は15年以降に導入される第4世代携帯のサービスを機に、動画やデータ通信など携帯経由の通信量が一