2009年に公開された、細田守監督の長編アニメーション映画「サマーウォーズ」は、ネット上の仮想世界「OZ(オズ)」へのサイバー攻撃によって現実世界のシステムが狂わされる事態に、高校生の少年と田舎の大家族が立ち向かっていく、ひと夏の壮大な物語だ。広島原爆をテーマとしたデジタルアーカイブ「ヒロシマ・アーカイブ」を制作・運営する首都大学東京の渡邉英徳(わたなべひでのり)准教授は、この大ヒット映画に、自らの取り組みとの共通点を感じているという。公開から8年がたち、「OZ」的な仮想世界が現実的になったいま、その試みをデザインの視点から振り返るべく、渡邉さんに仮想世界と情報デザインの「いま」を聞いた。 到達できないけど、近くにある。「サマーウォーズ」の先進性と懐かしさ ——渡邉さんは、2011年7月に広島の戦争体験者の証言や写真資料をまとめ、デジタル地球儀にマッピングした多元的デジタルアーカイブズ「ヒ
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