モーツァルト32歳の夏、1788年8月10日にウィーンで完成され、同年に作曲された『第39番 変ホ長調』(K. 543、6月26日完成)、『第40番 ト短調』(K. 550、7月25日完成)とともに「3大交響曲」と呼ばれる。他の2曲同様、作曲の目的や初演の日時は不明である。 モーツァルトを崇敬していたリヒャルト・シュトラウスは、1878年1月26日にルートヴィヒ・トゥイレに宛てた手紙において[1]本作を「私が聴いた音楽の中で最も偉大なものである。終曲のフーガを聞いたとき、私は天国にいるかの思いがした」[2][3]と称賛しており、1926年には自身の指揮で録音も行なっている。 自筆稿は現在ベルリン国立図書館にある。 『ジュピター』(ドイツ語では『ユーピター』)という愛称はモーツァルト自身によるものではなく、本作のスケールの大きさ、輝かしく荘厳な曲想からローマ神話の最高神ユーピテル(ギリシア神