見た瞬間に何であるか理解できる秀作のアクリルパッケージ 「ヴードゥー」と聞くと、筆者が一番最初に思い浮かべるのは、ギタリストのジミーヘンドリックスが1969年にウッドストックで演奏した15分近い曲、「Voodoo Child」だ。昔のロック少年なら、ワウワウを効かせたジミヘンのフェンダー・ストラトキャスターが奏でる、胃腸薬のコマーシャルソングのようなイントロが頭の中で飛び出してくるだろう。 しかし、一般的な日本人なら、日本ではあまり馴染みがない宗教、そのわりに強力な魔術だけがハリウッド映画などを通じて知られている「ヴードゥー教」を連想するだろう。その発祥の地は、16世紀ころのハイチ共和国であるらしい。アフリカの各地から集められて日夜重労働を強いられていた黒人達がその創始者であるようだ。ヴードゥーと言えば出てくるのが、魔術やそれを執り行う魔術師(司祭)、そしてヴードゥー人形だ。 米国内の書店