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SFと学_論に関するtot-mainのブックマーク (3)

  • 宇宙SFの雑想綴

    宇宙SFを――それがハードSFであれ、スペースオペラであれ――書くに当たって最初に行うべき作業。それは宇宙船の設計でもなければ、異星人の設定でもない。地球環境とは異なる世界における人間社会の考察だ。世界構築とも言えるかも知れない。これがなければ登場人物たちは動くことができない。行動の動機も必然もわからないわけだから。 宇宙SFの場合、宇宙船や宇宙都市などが登場するが、それがどのようなもので、どのようなロジックで動いているのか? それを考えるためにも、世界構築は必要だ。このページはこうしたことをふまえて、主に社会や組織面から宇宙船などの必然性を考えようと言うものです。まぁ、脇道のデータも多くなるとは思いますが……。 宇宙SFの雑想 たぶんこんな物だろうというレベルの思いつき 船内の居住空間はどうあるべきか?――建造プロセスとは? いわゆる「宇宙戦艦」の考察 ――そも「戦艦」とは? いわゆ

  • 思考する物語・1

    個人的なことから始めなければならない。すべて経験は個人の裡にのみあり、世界は経験によって個人の裡に築かれるのだから。 今から30年あまり前のこと。私は中学生だった。ある日、1冊の雑誌を、隣に住む従兄から借りて読んだ。 変な気がした。作品が、わかるようで、わからないのだ。これは何だろう? 雑誌が〈SFマガジン〉であり、掲載されているのがSFと呼ばれる類の小説であることはすぐにわかる。私は乱読家で、山田風太郎の新聞連載小説も手塚治虫のマンガも少女小説もノンフィクションもいわゆる名作もさまざまな事典類も、目につく読みものは片っ端から読んだ。SFも、子供向けのものなら読んでいた。 だが、その雑誌の短篇を読んだ時の感覚はいつもの読書体験とは違った。まるで、固くて付きにくいチョークで黒板に字を書いているようなものだった。変な言い方だが、理解が脳ミソにうまく刻みこまれない  そんな感じだった。我

  • なぜSFが根付いたか

    アメリカ在住のくみちゅさんから難しい質問が届きました。なぜ、日にはSFが根付いたか、というものですが、まずは質問の全文を―― 先月あたりに、ヒューゴー賞が発表されましたね(さいきんはどうもSFを読まなくなったので、あわてて発表後にを読んでいたわけですが)。ノンフィクション部門受賞のを読んでいて疑問に思った、日とSFの関係です(またもや)。  正直、アカデミックな価値はあまりないのですが、このの作者の言い分は、SFがアメリカ的なジャンルで、アメリカにしか根付かなかった、ということなんですね。まあ、イギリスは別として、ヨーロッパでもアジアでも、とくに第三世界では、SFは受け入れられていないジャンルです。ゴシック文学と関連しているとはいえ、50年代のハードコアSFや80年代のサイバーパンクは、やはりアメリカで起こったものでしたね。 日のSFも、いわば19世紀末からのモダニズムに似て、

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