日本には、昔から続く素晴らしい伝統技能がたくさんあるものだ。 建物の壁や床、土塀などをこてを使って仕上げる仕事、左官。その技術を活かし、1つずつ丁寧に作られた時計を見つけました。 珪藻土を使用し、味わいのある左官の手仕事で作り上げた、能登デザイン室の「珪藻土の時計」は、温かみのあるふっくらしたシルエット。 珪藻土(けいそうど)とは、珪藻という植物性プランクトン(藻)の死骸が海底や湖底で長年にわたり化石化し、それが堆積してしてできた粘土状の泥土。微細な孔が無数にあり、多孔質構造を持つ事で、吸水性や保湿性、消臭性といった機能をもち近年注目されているエコロジカルな材料なのだそうです。 時計の文字盤は金沢にある日本有数の左官職人の集団、株式会社イスルギの職人さんたちが、型に流し込んだ土の裏面をひとつひとつ左官ゴテで平に仕上げています。 製造は富山県高岡市の時計メーカー、株式会社タカタレムノス。 文