建築家・伊東豊雄の呼びかけによりはじまったプロジェクト、陸前高田の『みんなの家』を通して、これからの建築のあり方を考える展覧会を開催する。東日本大震災の被害のあった岩手県陸前高田市で乾久美子、藤本壮介、平田晃久の3人の建築家の共同作業によって、ひとつの建物をつくるという課題を、2012年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のプロジェクトと平行して取り組んできた。その日本館での展示を再構築するほか、ヴェネチア会場でも展示された陸前高田のパノラマ写真パネルや、竣工後の様子などを畠山直哉の写真で紹介する。