毎年8月16日に行われる京都のお盆の伝統行事「五山送り火」が、今年はコロナウイルス感染拡大防止のため、規模を大幅に縮小して行われることになった。送り火を伝承する五つの保存会から成る「京都五山送り火連合会」が27日、発表した。 京都市役所で開いた記者会見で京都五山送り火連合会の長谷川英文会長は、大幅な規模縮小の理由について「市民や観光客の密集および、保存会会員の密接を回避するため」とした。一方で、古来のあり方を後世に伝えるため、規模を縮小して実施するとした。いずれの送り火も、市街地から望める例年通りの規模にはならない。 「大文字」は、「大の字」の中心部と頂点、端の計6カ所に点火する。「鳥居形」は、例年108カ所に松明を設置するが、今年は上部2カ所だけの設置となる。「左大文字」は、「大の字」の中心1カ所の点火とする。「船形」は、頂点1カ所の点火とする。「妙」「法」は、いずれも中央部のみの点火と