ブックマーク / dokusho-note.hatenablog.com (6)

  • 穏やかな日常のどこかに隠れている悪夢のような世界 『アオイガーデン』(ピョン・ヘヨン 著 きむふな 訳) - 快適読書生活  

    もう少ししたら職場に行く準備をしないと、と思った朝の8時、いきなり激しい揺れに襲われた。 けれど、阪神淡路大震災や東日大震災にくらべたら短かったので、やれやれと思って部屋を見回すと、うちのがいない。ベランダの戸を開けていたので、飛び出したのだろうか……? ここは4階なのに。でも部屋のどこにもいない。 私もあわてて部屋を飛び出し、近所から不審者として通報されかねないくらい半狂乱になって探し回る。出くわした同じマンションの人にも懇願したりしながら、道路の向こうまであちこち探したあげく、ようやくマンション自転車置き場に潜んでいるところを発見。 ネットを見たら、「行方不明になった犬やは、だいたい家の近くで隠れている」と出ていましたが、ほんとうにそのとおりなので、もしいまもまだ探し中のひとがいたら、家のまわりをよくよく見てください。 家を出ていたが戻ってきた。彼女は今回ばかりはを家に入れ

    穏やかな日常のどこかに隠れている悪夢のような世界 『アオイガーデン』(ピョン・ヘヨン 著 きむふな 訳) - 快適読書生活  
    totto_chotto
    totto_chotto 2018/06/19
    猫さんともに、ご無事でなによりです。非現実的な事態は予想外にやってくるのだと私も心に留めておきたいです。
  • 『ストーナー』の訳者が遺した翻訳への愛と情熱、そして脱力ギャグ 『ねみみにみみず』(東江一紀 著 越前敏弥 編) - 快適読書生活  

    さて前回、第四回日翻訳大賞が決まったと書きましたが、第一回読者賞を受賞した『ストーナー』の翻訳家、東江一紀のエッセイ『ねみみにみみず』を読み、ほんと翻訳家はエッセイがうまいひとが多い、とつくづく思った。 ねみみにみみず 作者: 東江一紀,越前敏弥 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2018/04/21 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る ストーナー 作者: ジョン・ウィリアムズ,東江一紀 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2014/09/28 メディア: 単行 この商品を含むブログ (32件) を見る 「執筆は父としてはかどらず」や「訳介な仕事だ、まったく」という章タイトルからわかるように(?)、翻訳という仕事をテーマとする文章が多数収録されており、翻訳や語学の学習者はもちろん、翻訳の読者にとっても、非常にためになるである。 たとえば、翻訳書につきものの「訳者あ

    『ストーナー』の訳者が遺した翻訳への愛と情熱、そして脱力ギャグ 『ねみみにみみず』(東江一紀 著 越前敏弥 編) - 快適読書生活  
    totto_chotto
    totto_chotto 2018/05/01
    東江一紀さんという翻訳者にとっても興味が湧きました(*'▽'*)それにしても、訳者のあとがきって無償とは知りもせず…無償の愛がなければ成り立たない職業なのですね。
  • 2018/02/18 柴田元幸×藤井光「死者たち」朗読&トーク@恵文社『死体展覧会』(ハサン・ブラーシム 著 藤井光 訳) - 快適読書生活  

    さて、先日京都の恵文社で行われたイベント、柴田元幸&藤井光「死者たち」のレポートを書いておきたいと思います。といっても、おふたりの話がちゃんと理解できたか、固有名詞などまちがえてないか、ちょっと心もとないですが、ご了承のほどお願いします。 第一部は朗読から。藤井さんが現在新訳しているという、スティーヴン・クレインの『The Red Badge of Courage』から。『世界文学大図鑑』(さまざまな小説を網羅していて、ほんと便利だ)から「赤い武功章』(1895年)スティーヴン・クレイン」の項を参照すると アメリカ南北戦争を舞台として書いたものである。主人公ヘンリー・フレミングは北部連邦軍の若い二等兵だ。武功をあげることを夢見ていたが、実際の戦場で容赦のない戦闘の現実に直面したとき、南部連合軍の進軍を前に逃亡する 世界文学大図鑑 作者: ジェイムズ・キャントン,沼野充義,越前敏弥 出版社/

    2018/02/18 柴田元幸×藤井光「死者たち」朗読&トーク@恵文社『死体展覧会』(ハサン・ブラーシム 著 藤井光 訳) - 快適読書生活  
    totto_chotto
    totto_chotto 2018/03/04
    朗読会の記事、いつもいいなぁと思っています(*^▽^*)知らない作品にも出会えるし、参考になります。
  • 名古屋で犬三昧 『その犬の歩むところ』『約束』読書会&はしもとみお『木彫り動物美術館』 - 快適読書生活  

    というと、なんだか犬をしたようですが、そうではなく、以前紹介した『その犬の歩むところ』といった”犬”をテーマにした読書会が名古屋で開かれたので、日帰りで参加してきました。 まずは、読書会の前にも犬を補給しようと、新栄のヤマザキマザック美術館に行き、はしもとみおの『木彫り動物美術館』展を鑑賞。何号か前のTVブロスで、山内マリコが紹介していて気になっていました。 はしもとさんは三重県在住の彫刻家で、写真のとおり動物を題材に制作していて、愛犬月くんや、ここ数年通っている相島の野良たちや、動物園のゴリラ、砂漠のラクダなどが、ほんとうにいきいきと愛情深く彫られていた。動物も美術も好き!という方は必見。といっても、今週末までのようですが。 そして、名古屋駅でさまよいながらもなんとか読書会に到着。 ”犬”として『その犬の歩むところ』と『約束』の二冊が課題書となっていて、どちらかの班に参加するシス

    名古屋で犬三昧 『その犬の歩むところ』『約束』読書会&はしもとみお『木彫り動物美術館』 - 快適読書生活  
    totto_chotto
    totto_chotto 2018/02/24
    「よきアメリカ」を取り戻そうとする話という結論に納得しました。興味深い読書会ですね!
  • ほんとうは自分のためのブックガイド 『10代のためのYAブックガイド150! 2』(監修:金原瑞人/ひこ・田中)トークショー - 快適読書生活  

    『10代のためのYAブックガイド150! 2』の出版記念トークショー(梅田のMARUZEN&ジュンク堂)に行ってきました。 今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150! 2 作者: 金原瑞人,ひこ・田中 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2017/11/16 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る といっても、もちろん10代ではないし、子どもがいるわけでもない。きょうだいがいないので甥や姪もなく、子どもと接する機会は皆無。 しかも、ふだんは殺したり殺されたりする物騒なを読むことが多く、はてはアルツハイマーの殺人犯だとか落ちこぼれのスパイだとか言い出す始末。なので、「お呼びでない」とうすうす感じつつも、でも聞くんだよ!(←根敬)と参加して参りました。 この『10代のためのYAブックガイド150!2』では、監修者である翻訳家の金原瑞人さんと、児童文学作家のひこ・田

    ほんとうは自分のためのブックガイド 『10代のためのYAブックガイド150! 2』(監修:金原瑞人/ひこ・田中)トークショー - 快適読書生活  
    totto_chotto
    totto_chotto 2018/02/17
    YA、気になってきました!知らない本ばかり_φ(・_・
  • 2017年ベスト本――最愛の犬本② 『その犬の歩むところ』(ボストン・テラン 著 田口俊樹 訳) - 快適読書生活  

    この若い犬をご覧。血のように赤い石のそばにじっと佇み、体を休めている。四肢をすっくと伸ばし、胸を張り、頭を高く掲げて。 さて、今年のベストといえるもう1冊の犬は、2017年のミステリーランキングにもよく挙げられている『その犬の歩むところ』です。 その犬の歩むところ (文春文庫) 作者: ボストンテラン,Boston Teran,田口俊樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/06/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る ミステリーランキングにも挙げられていると書きましたが、犬が探偵役を務めたり、犯人を捜したりする物語ではない。 ただ一匹の犬の足取りを、その父親の代から丁寧に追うことによって、犬をめぐる人々の物語が、「アメリカ」という大きい物語を映し出す小説である。 まず語り手の「ぼく」は、一匹の老いた犬がさまよい歩いたすえに、〈セント・ピーターズ・モー

    2017年ベスト本――最愛の犬本② 『その犬の歩むところ』(ボストン・テラン 著 田口俊樹 訳) - 快適読書生活  
  • 1