もうすぐ3歳になるうちの息子はとても怖がりで、暗いところはもちろん、虫や花火、雷、高いところなど、およそ人が怖がりそうなものは何でも「怖い」といってしがみついてくる。かわいいなあと思う反面、さすがに最近は、男の子なのにあんまり怖がりなのもどうかと思って、「怖くないでしょう」と言ったり、「どこが怖いの?」と聞いたりして、少し鍛えようかなどと思ったりしていた。 しかし振り返ってみると、私自身も結構な怖がりだったような気がする。私には2つ年下のいとこがいるのだが、そのいとこは、しょっちゅう迷子になったり、高いところから飛び降りて怪我をしたりしていて、子ども心に、「よく怖くないなあ」と思っていた。私はといえば、特に暗いところが苦手で、小学校からの帰り道、最寄りのバス停から自宅までの暗い道のりを、いつも後ろを振り返りながら歩いていたのを覚えている。 だから、息子の怖がりは私譲りかな、などと考えていた