清水FW伊藤翔(22)が公式戦デビューで、決勝進出への「切り札」になる。10日のナビスコ杯準決勝第2戦の広島戦(午後3時=アウスタ)に向け9日、約1時間の最終調整を行った。前日に続き完全非公開(冒頭のみ公開)で士気を高めた長谷川監督は「やることはやった。あとは勝利を信じて戦うだけ」と語気を強めた。第1戦に続きメンバー入りする伊藤に関しては「練習ゲームでもいい動きをしているし、いいパフォーマンスを続けてきた。(起用法は)試合展開を見ながら」と、スーパーサブとして期待を寄せた。 伊藤は6月にフランスリーグのグルノーブルから完全移籍で加入し「未知数の大器」として注目されたが、右足つけ根痛に、日本の猛暑も影響しコンディションを整えるのに苦しんだ。それでも夏の終わりとともに徐々に頭角を現し「サポーターにいいところを見せたい。静岡県民になれるチャンスなんで」と、あいさつ代わりのデビュー弾を狙っていく。