国内は反発、米国は歓迎――評価の違いが、安全保障関連法案の実相を照らし出している。 民意を無視した強行採決から5日、報道各社の世論調査結果が出揃った。内閣支持率は軒並み低下。説明不足を指摘する声は8割に上っており、来年夏に行われる参院選で法案の是非が争点化するのが必至の情勢となっている。 一方、米国政府は「歓迎」の意を表明。自衛隊を米軍の補完戦力にしたい同国の思惑が浮き彫りとなった格好だ。 見落せないのは、安倍政権の暴挙を、アメリカ以上に喜んでいる国内の勢力が存在することである。 拡がる反発 安保法の成立後、20日から21日にかけて主要なメディアが行った世論調査の結果をまとめた。(*法案を「評価しない」とする回答は「法案反対」に分類した) 安倍政権べったりの読売・産経を含め、すべてのメディアの調査で内閣支持率が下落している。不支持が支持を上回っているのも共通。衆・参で強行採決を繰り返した審