寝付きや寝覚めが悪い、夜中によく目が覚める、眠りが浅いなど、中高年のビジネスパーソンにとって大敵な数々の睡眠障害。病気としての不眠症かどうかの見極めポイントは前回(睡眠研究の第一人者が説く、良い眠りの「真常識」参照)ご紹介したとおり。ただ、そうは言っても実際に寝付きが悪かったり、夜中に何度も目が覚めたりするような状況を改善したいと思っている人も多いだろう。そこで、睡眠研究の第一人者である国立精神・神経医療研究センターの三島和夫先生とともに、今回は主な睡眠障害の原因とその解決策を探る。 ベッドにしがみつくな! 最初の不眠の例は、実際に寝入るまで時間がかかるパターンだ。三島先生によれば、寝付きが悪くなる大きな原因は「眠気もないのに寝床に入る」「必要以上に寝床に長くいすぎる」ことだという。 「寝付きが悪い人は、10分でも20分でも早くベッドに入れば、それだけ睡眠時間が伸びると考えがち。ですが、こ