2023年10月11日のブックマーク (3件)

  • 国宝油滴天目茶碗の曜変(光彩)の秘密を探る

    理化学研究所(理研)光量子工学研究センター 先端光学素子開発チームの海老塚 昇 研究員と開拓研究部 石橋極微デバイス工学研究室の岡 隆之 専任研究員(研究当時)の研究チームは、国宝油滴天目(ゆてきてんもく)茶碗[1]の青紫色の光彩、いわゆる曜変(ようへん)の発色を油滴(油の滴に似た斑点)の反射と釉薬(ゆうやく、うわぐすり)の2次元回折格子[2]構造によって説明しました。 研究成果は油滴天目茶碗や曜変天目(ようへんてんもく)茶碗の鑑賞のために最適な照明を提案できる上、釉薬の配合や焼成(焼き締め、焼結)方法を解明する糸口になると期待されます。 曜変とは漆黒の釉薬が厚くかかった建盞(けんさん。中国の宋時代の10~13世紀に建窯(けんよう。中国福建省にあった名窯)において焼成された、鉄質黒釉(こくゆう)の天目茶碗)の内面に大小さまざまな斑点が浮かび、その周りが暈(かさ)のように青く輝き、その

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  • 日本独自の和鉄 復元と分析の研究に迫る【今に息づく 和の伝統】 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    岡山県新見(にいみ)市のたたら操業施設で村上さん(左手前)と研究室のメンバー、地元の人々が協力して和鉄作りの復活に取り組んでいる 昔から日では多様な産業が発展し、世界でも類を見ない文化がはぐくまれてきた。近年、和の伝統を現代の科学で捉え直し、技術の再現や普及、新たな知見を得ようとする取り組みが進められている。こうした実例を紹介する「今に息づく 和の伝統」の第1回は「鉄」がテーマ。たたら製鉄での和鉄作りを復活させる研究と、刀剣などの鉄鋼文化財を非破壊でミクロのレベルで分析しようとする研究を紹介する。 砂鉄を利用する「たたら製鉄」が発達 日では弥生時代から鉄器が使われ始めた。中国から朝鮮半島経由で伝わったとされる。最初は鉄器や鉄材を交易で得ていたが、次第に原料の鉄そのものを作るようになり、遅くとも製鉄は古墳時代後期の6世紀半ばに始まったようだ。 日には鉄鉱石が少なく、砂鉄を原料とする「た

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  • 「藝大に落ち、就職もせず、栄養失調で横たわっていた」75歳の"水彩画おじいちゃん"に170万人が癒されるワケ まわりと自分を比べなくていい

    登録者数が170万人を超えるYouTubeチャンネルで、絵を超絶技巧で仕上げる様子が人気を集めるのは75歳のおじいちゃん先生・柴崎春通さんだ。柴崎さんいわく「まわりと自分を比べなくていいし、それで心配したり、悩んだりしなくてもいい。世間並じゃなくたっていいんです。例えば親が子を信じてさえいれば、子どもは試行錯誤しながら、いつか自分の中にあるゆるぎない芯棒に気づいていく。そうやって、生きる道を発見していくのだと思います」という――。 「うちの坊は偉い」 「笑顔がステキなおじいちゃん先生」としてYouTubeで大人気の画家・絵画講師の柴崎春通さんは、終戦直後、千葉県の農村地帯で米農家の長男として生まれている。実家は必ずしも裕福とは言えなったが、親から叱られたことも手を上げられたこともなく、愛情をたっぷり注がれて育ったという。

    「藝大に落ち、就職もせず、栄養失調で横たわっていた」75歳の"水彩画おじいちゃん"に170万人が癒されるワケ まわりと自分を比べなくていい