24日、富山市の駐在所で警察官が襲撃された事件で、逮捕術の全国大会で2位になった警察官が、大学生に頭をハンマーで殴られながら何度も投げ飛ばして取り押さえていたことが捜査関係者への取材で分かりました。 捜査関係者によりますと、前田容疑者はパトロールに出ようとした山本巡査部長に「携帯電話を拾った」と声をかけて呼び止め、巡査部長が書類を作っていた際にいきなりハンマーで殴りかかってきたということです。 巡査部長は警察の逮捕術の全国大会で2位になった腕前で、頭などにけがをしましたが、前田容疑者を何度も投げ飛ばして駐在所の入り口付近で取り押さえ、通行人に110番通報を求めたということです。 調べに対し、前田容疑者は「拳銃を奪うつもりだった。自殺しようと思った」という趣旨の供述をしているということで、警察はいきさつや動機の解明を進める方針です。