何はさておき得したい 2007年12月 4日 経済・ビジネス コメント: トラックバック (0) (これまでの 飯田泰之の「ソーシャル・サイエンス・ハック!」はこちら。) 競争のない平和で安定的な社会と、いつ寝首をかかれるかわからない熾烈な競争社会……国民にとって望ましいのはどちらでしょう。そんなの考えるまでもないですよね! 当然熾烈な競争社会です!! 「経済学の結論」と「経済学の論理」 まずは生産活動から。既存企業によるカルテル状態が確立されていて、カルテル破りや新規参入の余地がない産業について考えてみましょう。このとき、この産業の生産物価格は高く、その結果取引量は少なくなります[*1]高くて量が少ないわけですから、この産業の活動から生じる経済的な豊かさは小さいということになる。これが国民経済にとって競争が必要な理由です。 企業だけではなく、労働に関しても競争の欠如は厚生を低下させます