輸送機とひと口にいえど、見慣れた旅客機のようなものもあれば、そこからはるかに外れた姿をしたものまで多種多様です。そうした異形の輸送機はどのような目的で作られたのでしょうか。 巨大パーツを運ぶ特別な輸送機 ロケットや飛行機の部品など、普通の輸送機では運べない巨大なパーツ輸送のために作られた飛行機があります。大きな収納スペースを設けたその異形な輸送機は、現在の航空産業においてなくてはならない物になっています。 B-377SG「スーパーグッピー」。巨大輸送機「プレグナントグッピー」のレシプロエンジンをターボプロップエンジンに換装したもの(画像:NASA)。 アポロ計画の輸送用に作られた輸送機 1961(昭和36)年から1972(昭和47)年にかけ、NASA(アメリカ航空宇宙局)が推進していた、月への有人宇宙飛行をめざすアポロ計画。この計画のために巨大なロケットの部品を輸送する航空機が必要になり、