自動車と同様、鉄道車両にも「中古車」が存在します。しかし自動車のようにはいかず、廃車のタイミングに左右されたり、購入しても改造が必要だったりと、いろいろな事情が絡み合ってきます。 鉄道の中古車は基本的に改造が必要 一概には言えませんが、現在、通勤形の電車を新車で購入すると、1両あたり1億数千万円から2億円といった額になります。地方の中小私鉄ではこれが大きな負担になることから、JRや大手私鉄で使われた中古車を購入するするケースが多くみられます。 新車価格の3分の1から半額程度で導入できるため、手入れの行き届いた中古車は日本だけでなく海外に譲渡されることも。2000年代に入ると、さびに強いステンレス車両の中古車も出回り始めています。 鉄道の中古車は譲渡先のシステムに合わせた改造が行われる。写真は西武鉄道から伊豆箱根鉄道に譲渡される101系電車。編成の短縮や塗装の変更が行われる(児山 計撮影)。