青森県の竜飛岬近くにあり、一般にも広く知られる「階段国道」ですが、そもそもなぜ階段の区間が国道なのでしょうか。誕生の経緯を探りました。 そもそもの設置理由は「通学のため」 青森県の津軽半島の北端、竜飛岬近くに、通称「階段国道」と呼ばれる国道に指定された階段があります。 「階段国道」と書かれた補助標識もつけられている(2009年10月、恵 知仁撮影)。 この「階段国道」は、青森県弘前市から五所川原市、中泊町を経由して外ヶ浜町(旧・三厩〈みんまや〉村)に至る国道339号の一部で、竜飛岬の丘の上から、海沿いの漁港に通じる388.2mの区間を指します。 青森県によると「日本で唯一」というこの区間は、どのような経緯でできたのでしょうか。国道339号を管理する同県道路課に聞きました。 ――そもそも階段の区間を国道に指定できるものなのでしょうか? できます。国道の指定要件には道路の状態などに言及はなく、