「舟盛り」は特段珍しくもない、ごくありふれたものですが、実は明確な起源があるといいます。考案者の末裔という男性に話を聞きました。 「舟盛り」は江戸時代から? 居酒屋などでおなじみの「舟盛り」。和船をかたどった大きな器に様々な魚介類の刺身を盛り付けるというスタイルで、日本国内ならどこでも見られ、特に珍しいものではないといえるでしょう。 海の幸が豪華絢爛に盛られた「舟盛り」。画像はイメージ(画像:AC)。 しかし一説によると、その発祥は明確で、考案者の名前も伝えられているといいます。それによると、考案されたのは1840年ごろ、徳川幕府の12代将軍 徳川家慶の時代で、場所は現在の福井県坂井市三国町。同町は古くから日本有数の港町として栄えた三国湊で知られます。考案者の名前は、伊藤五右エ門(ごえもん)さん。その末裔(まつえい)である男性に話を聞きました。 ――舟盛りの起源について、伝えられているお話