鉄道の旅を彩る「駅弁」ですが、その数は減りつつあり、徳島県内ではまったく販売されていない状態が続いています。背景には何があるのでしょうか。 弁当業者、持ちこたえられず 駅弁は鉄道のあるほとんどの県に存在しますが、近年その数を減らしています。なかでも徳島県は、県内で駅弁がまったく販売されていないという状態が続いています。 徳島駅構内。県内には電化路線がないため、電車ではなくディーゼルカーが走る。写真はイメージ(画像:photolibrary)。 なぜ、徳島県から駅弁がなくなってしまったのでしょうか。四国のJR駅におけるキヨスク事業を展開する四国キヨスク(香川県高松市)に聞きました。 ――徳島県ではいつから駅弁がないのでしょうか? 2016年の秋口からです。それまでは徳島駅で、同じ業者が製造する「阿波地鶏弁当」「徳島食べくらべ」「徳島牛弁当」という、地元の食材をふんだんに使った3種の弁当が販売