人に仕事を教えるときの注意点の話です(以下では、便宜上「先生」と「生徒」という表現を使いますが、「上司」と「部下」あるいは「先輩」と「後輩」などと読み替えてください)。 仕事を人に教えるとき、しばしば「気づくかなテスト」をしたくなるときがあります。 【先生の心の中】 よし、生徒はここまでで、基本的な技能を身につけたはず。では少しまとまった仕事を生徒にさせてみよう。でも全部教えてしまってはまずいから、《情報の一部を教えないでおく》ことにしよう。生徒はちゃんと《気づくかな》?ものを教えたことのある人は、この(先生の心の中)に書かれている気持ちはよくわかると思います。このような「気づくかなテスト」は大切なのですが、使い方を間違えると非常にまずい結果を生むことがあります。以下に例を示します。 【×「気づくかなテスト」の失敗例】 先生「じゃ、これで、開発環境XYZの使い方は一通り教えたことになる。こ