5月30日(土) やはり映像の力はすごい。前回の「アイリッシュ・ミュージックの名盤を聴く」で、いまひとつピンとこなかったことが、たちどころに氷解した。おおしまゆたかさんによる「アイリッシュ・ミュージックの名盤を聴く〜映像篇」は、全編、貴重なビデオ、DVDによる、演奏、楽器、ダンスの紹介で、片時も目が離せない。ひとつずつ感想を述べていこう。 まず楽器。イルン・パイプというバグ・パイプの仲間の、構造、演奏の仕方を解説した映像が面白い。(右利きの人の場合)右腕とわき腹の間に挟んだ空気ポンプ(小型アコーディオンのようなものか)で、左のわき腹に挟んだ空気タンク(バグ・パイプの袋状のものにあたる)に空気を送って溜め、そこから出す空気でダブルリードの笛を鳴らすと、通常のバグ・パイプが1オクターブほどしか出せないに、2オクターブも出すことができるという。 とはいえ、この楽器、説明からもわかるように、単純な